George A. Romeroの監督デビュー作。1968年の作品で白黒です。
後のゾンビ映画に与えた影響は大きいと思います。
ただし、ゾンビそんなに恐くないですねー。
やはり最近のグロテスクで作りこまれたものと比べてしまうので、その迫力のなさを感じてしまうのは仕方なし・・・。
とはいうものの、そもそもホラー映画の面白さは、観ていてドキドキするという一点にあるわけではなくて、登場人物たちが追い詰められ、ストレスを感じ、疲弊していく点が面白いわけです。
そうした彼らの心理をうまく描いている点が、作品として非常に面白いです。
もちろん、当時の視聴者は観ながら恐怖を感じたことでしょう。
しかし、近年の作品を観慣れているわたしたちにとっては、さしたる恐怖ではありません。
ホラー物が嫌い!と言い切る人でも、ほぼ問題なく最後まで観る事が出来ると思います。
わたしは恐いのが好きだ!恐くないなら観たくない!
そう言うなかれ。ホラー物としての基礎部分はしっかり押さえていますから、一度観る事をお薦めします。
Romeroの作品の特徴として、ゾンビは火に弱いというのがあるそうです。
確かに火には近づいてきませんねー・・・。
そういう独特のルールも一つの特徴ですね。
放射能で変異したとか、そういうのを引き合いに出す点が、近年の最近でゾンビ化するというのとまた違って、時代を感じさせます。
しかしながら、広島出身のわたしとしては、ちょっとうーんと感じるところもありますがな・・・。
軍や政府がゾンビ狩りに打って出るのですが、そのシーンも西部開拓で原住民を人間と思わずに殺していた史実を想起させます。
ゾンビに追われる人もそうですし、このゾンビ狩りのシーンもそうですが、人々の傲慢さを感じずにはいられないですね。
Romeroが何を意図してこういう物語にし、映像で表現したのかわかりませんが、色々と考えさせられる作品だと個人的に思います。
ゾンビ恐くないし、内容もちょっとベタですが、ベタは王道を意味すると考えてよいでしょうね。
わたし、この作品意外と好きです。